gaccoの「人とロボットが共生する未来社会」が相当面白い
実は私は高校時代に「人と会話できる人工知能を作りたい」ということを考えていました。ちょうど哲学に興味を持ち、学校では「倫理」の授業が履修できないことが判ったので政治経済の授業中に倫理の参考書を広げて自分で勉強していた頃の話です。
それは当時、”人工無能”というサービスがネットで(少なくとも私の周りでは)流行っていて、それを見ている内に「ソクラテスやプラトンの考え方を反映した人工知能ができたら、彼らと会話できるんだろうか」とフツフツと考えていたのがきっかけだったんです。スーファミのカセットを変えるのと同じように、カセットを入れ替えることでいろんな人と話ができるようになったりしたら、面白そうだなあ、と。
そういう訳で、実は「人工知能」や「ロボット」というのは個人的に今でもホットなキーワードです。
さてさて、そんな私の元に最近面白いコンテンツが飛び込んでまいりました。
gaccoというサイトを皆さんご存知でしょうか。
大学の講義を無料で受講できるe-learningサイトという触れ込みのサービスなんです。
それで、現在、このサイトではマツコロイドを作ったり自分の分身となるアンドロイドを作ったりしてることで有名な石黒浩教授の「人とロボットが共生する未来社会」という講座が開催されているのですが、これがなかなか面白い。
最初の講義で、石黒教授が研究を始めたルーツをお話になってるのですが、もうそこから面白い。
小さいころ「人の気持ちを考えなさい」と言われたが、「人」も「気持ち」も「考える」ということも何なのかわからなかった。大人はそれを知ってるんだ、すごいと思っていたけれども、どうやらそうではないらしい。そこが出発点。
それを追求した結果、今のロボット研究に至っていらっしゃるんだからすごい。子どもの頃の「なぜヂカラ」はすごいですね、本当に。
講座の方は、その後、会社で働く遠隔ロボットの事例や人間に適したインターフェースは「人間らしいもの」であること、ロボットのインターフェースを人間よりにしていくと、途中で必ず「怖い」と思われてしまうという”不気味の谷”の話など、非常に興味深い話が聞けます。
何より、この講座自体が石黒先生の分身であるジェミノイドH1-4と先生のツーショットという非常にシュールな画で進むのが面白いので、興味のある方は是非ご覧あれ。