昼下がりの亜ヴィンチ。

右脳も左脳もおしゃべりです。徒然なるままにそれらが思ったことが書かれるblog。ゲーム/ゲーミフィケーション/モチベーション・マネジメント/企画/マーケティング/デザイン思考/人工知能/人間と機械/性格分類/教育/キャリア教育/ケーナ/浦沢直樹/荒木飛呂彦/Leonardo da Vinci/

不確実性とイノベーションとある社長の感覚

時々、全く別の入口から入ったはずなのに同じものに出会ってしまった、ということありますよね。仕事繋がりでFacebookで新しく友人ができたと思ったら、共通の友人に高校時代の友人が出てきてビックリ、みたいな。

 

 

佐藤社長の本、読み終わったのですが本当に面白かったんです(ここ最近読んだ中でもダントツでした)。

未来に先回りする思考法

未来に先回りする思考法

 

ただ、内容が壮大で、あらゆる広い範囲の事象を一気に拡散させて集束するというその拡散度合いがすごすぎるので、まだ咀嚼しきれていない所も多く。もう一度読もう、と思いながらデザイン思考周辺をブート・キャンプしています。

それで、個人的に前から興味のあったデザイン思考(っていうかデザイン思考ってなんぞや、という方も多いと思うので、ブート・キャンプ後に改めてまとめようと思います。)やイノベーションの方法論を漁ろうと思った所で丁度ハーバード・ビジネスレビューの最新号に濱口さんの記事が掲載されているということで猫まっしぐら。

 濱口さんは今や皆が持っているUSBの発案者の方です。イノベーションを”作り出す”方法論を持ち、世界中でイノベーションを起こしまくっている素晴らしい方です(と、私はざっくりと認識)。

 

実は、佐藤社長と濱口さんの記事には何個か共通する言葉が出てきているんです。その一つが「不確実性を許容すること」。論理的思考が有用なツールとされていたり、世の中的には、とかく成功確率を高くするためには”確実な”意思決定を求められているような気がするのですが、またその風潮が変わるんだろうなーと。

濱口さんの言説をお借りすれば、「イノベーティブなもの=見たことも聞いたこともないもの」であり、皆が確実にヒットする!と思うようなものは「これまでにあるもの」から皆がそう推測するから確実にヒットすると思う。つまり、確実性というのは「これまでにあるもの」から生まれる、とのことで。

これまでの既定路線から外れたもの=成功確率が半分(50%、完全なランダム)になる、そして世の中がそれを求めている、となれば佐藤社長の「成功する予感が五分五分ぐらいのものがうまくいく」という言説とも一致するんだなあ、と。

 

他ジャンルの本を広く読んでみると、共通項があった時にこうやって面白がれるから楽しいなーと思いました。そんな感じです。